バレーボールの試合では、応援や掛け声が非常に重要な役割を果たします。
連携が重要なバレーボールでは、攻撃が成功した時、ミスをした時に選手を励ます掛け声などが、選手達だけでなく、観客や関係者からも一体感のある応援が飛び交っているのが特徴的です。
このように、バレーボールの応援は選手たちのモチベーションを高め、試合の雰囲気を盛り上げる効果があります。
また、観客も選手と一緒になって戦う独特の熱狂感を味わうことができることでしょう。
バレーボールの選手と応援する観客の双方にとって重要な、応援パターンの概要ついてプロ・アマの場合に分けて書いていきます。
なぜ応援の時に声を出すのか
試合の雰囲気を盛り上げるために観客が声援を送るのはもちろんです。 さらに、チームスポーツであり連携が重要なバレーボールでは、プロ・アマ問わず選手が仲間のためお互いに掛け声で応援しあいます。
応援や掛け声には下のような効果があるため、スポーツにとって声を出すことの重要性は古くから認識されています。
- 声が出れば士気が高まる
- 士気が高まれば良いプレーができる
- 声援や掛け声で状況を把握できる
- 周りも一体となって盛り上がる
選手も観客も一体となって会場の全員で声を出すのが、バレーボールの醍醐味であり楽しむコツであると言えるでしょう。
アマチュアの掛け声や応援
高校のバレーボールや大学のバレーボールサークル、スポーツクラブのバレーボールチーム、バレーボール教室、ママさんバレーなど、アマチュアのバレーボールチーム向けの掛け声や応援。 バレーボール経験が豊富な方であれば、掛け声や応援の方法は熟知しているかと思います。
しかし、バレーボールをはじめたばかりの初心者、さらにチームのスタッフや裏方、選手のご家族や友人などの関係者にとって「掛け声や応援ってどうするの?」と思うこともあるかもしれません。 代表的なものについて書いていきましょう。
試合の流れに応じた応援コール
試合の流れを共有し意思疎通を図るため選手が言うことも多いですが、控えの選手、監督、コーチ、観客が一体となって掛け声を出す場合もあります。 選手としてプレーする場合でも、観客として観戦する場合でも、思い切って声を出してみましょう。
スポーツ共通の定番掛け声
バレーボールに限らずスポーツの応援でよくある掛け声です。 自発的に声を出すのもよし、周りに合わせて一緒に声を出すのもよいでしょう。
- いいぞ〇〇
- いけいけ〇〇
- おせおせ〇〇
- それいけ〇〇
- がんばれ〇〇
- ドンマイ〇〇
バレーボール特有の掛け声
意味を覚えておくだけでも違いますので、プレーする方も応援する方も覚えておいて損はないと思います。
ナイサー
ナイスサーブの略。素晴らしいサーブを期待する時や、良いサーブを打った時に使います。
ナイスキー
ナイスキルの略。主に強烈なスパイクが決まった時に使います。
ナイシャ
ナイスシャットの略。素晴らしいブロックをした時に使います。
ナイスカット
ナイスサーブカットの略。上手くレシーブができた時に使います。
ナイスファイ
ナイスファイトの略。難しい状況で惜しいプレーをした時に使います。
チャンボ
チャンスボールの略。ゆるいボールがきた時に使います。
サーブ前後は静かにする
選手がサーブをする時は高い集中力が必要です。
サーブをする前後は選手の集中を見出さないよう静かにすることが望ましいですが、規則として「サーブの際は選手も観客も静かにする」とルールにあるわけではありません。
しかし、「サーブ前後は静かにする」というマナーも広がりつつあり、大きな大会になるほどサーブ前後は選手も観客も静かにする場合があります。バレーボール観戦の際は、心に留めておくと良いでしょう。
替え歌で応援歌を作る
バレーボールに限らずスポーツでよくある応援のパターンとして、「応援歌」というものがあります。
試合や大会に向けて、バレーボールの部活やサークル、ママさんバレーボールのなどのチーム独自の応援歌を用意すれば、より戦意が高まり選手だけでなく関係者や観客も盛り上がることでしょう。
応援歌の作り方としては、スポーツアニメ・ドラマの曲、童謡、バレーボールの大会や放映で採用された歌などなど、有名な曲をピックアップしてバレーボール用語に絡めた替え歌を作るのも面白いと思います。 また、サッカーやバスケットボールなど、他のスポーツの定番替え歌からネタを取ってくるのも人気です。
チームのメンバーや、監督・リーダーの方々と相談しながら、独特で盛り上がる応援歌を考えてみてください。
プロの試合を楽しむ応援パターン
日本代表
日本代表の試合では、「はいせいのー!」「そーれ!」といったよく耳にする掛け声があります。 必ずしも覚えていく必要はありませんが、覚えておくと盛り上がること間違いなしです。 会場に観戦に行く場合は、「掛け声がある」ということだけ覚えておいて、応援したい場合は周りに合わせて声を出すと良いでしょう。
余談ですが、バレーボール男子日本代表が円陣を組む時などに「りーよ」と言うのが話題になっていますが、これは九州弁「頑張りーよ」の略と言われています。 こういった豆知識を覚えておくと、バレーボールをまと一つ楽しむことができるでしょう。
国際バレーボール連盟の応援曲をチェックする
国際大会では、国際バレーボール連盟(FIVB)が公式の応援曲としている「MonsterBrock」「AceAce」「SuperSpike」を使った応援があります。
大会で採用されたDJが盛り上げるために状況に合わせて公式曲を流してくれるので、どういう曲か簡単にチェックしておくとより盛り上がることができるでしょう。
Vリーグなどのプロチーム
各チームの公式サイトで、応援ソング・応援コールについての動画や音声が公開されていることが多いです。 まずは、観戦する予定のチームのサイトにある「観戦ガイド」のような項目で、応援コールについて調べてみてください。
また、応援コールに加えて、掛け声に合わせて手拍子をするのも盛り上がります。 定番のシチュエーションがあり、慣れた観客の手拍子に合わせて手を叩いてみるのが良いでしょう。
他にも、youtubeなどの動画サイトで、プロアマ問わず様々なバレーボールの応援がアップされている場合もあります。 「応援したいチーム」と「応援方法」を掛け合わせて検索してみるのも良いでしょう。
番外編:服装や持ち物
応援パターンの紹介とは少し離れますが、観戦時の服装や持ち物についても書いていきます。
脱ぎ着しやすい服装
室内競技ですので、試合会場は空調が効いている場合があります。
夏場であれば冷房で寒さを感じる場合、冬場であれば暖房で暑さを感じる場合もありますので、脱ぎ着がしやすく会場の温度に合わせて調整できるような服装だと便利です。
また、脱ぎ着をする際には衣服をしまう必要がありますし、グッズを購入したくなることもあるでしょう。大きめのバッグやリュックを持っていくのもおすすめです。
公式レプリカを着なくても大丈夫
日本代表の試合やVリーグの試合の際、必ずしも公式レプリカユニフォームを着て応援する必要はありません。 普通の服で応援・観戦している人もたくさんいます。
もちろん、チームへの愛を示すために購入して着用すれば、観戦時のテンションも大きく上がることでしょう。
叩いて応援できるグッズ
公式ショップで売られていることもある応援用メガホン。 打ち鳴らしやすい、ダブルメガホンやツインメガホンの商品が大変便利。
安価で一体感を味わえますし、周りに合わせてメガホンを鳴らせば手軽に応援に参加することができます。 必須ではありませんが、推しチーム公式の応援用メガホンが売っている場合は、持っておいて困らないグッズの一つです。
また、プロチームから応援ハリセンが無料配布されている場合もあります。 無料だから最も手軽で、公式から配布されているので応援時に安心して叩くことができますね。
危険物は持ち込まない
当たり前ですが、刃物や爆発物、その他危険物を会場に持ち込まないように注意しましょう。
周りに合わせるのが早い
プロの試合の観戦チケットが取れたらとりあず行ってみて、周りのお客さんの様子をみて声を出すのも一つの手です。 意外に心配しなくても、周りに合わせれば何とかなるのがバレーボールの応援です。
また、選手であれば監督やコーチ、周りの選手達と連携を取って様々な声出しを模索する必要があるでしょう。 これもやはり周りに合わせるということにつながります。
チームスポーツであるバレーボールは、応援も含めてチームスポーツ。 周囲とコミュニケーションを取りながら、一丸となって応援していくのが醍醐味かと思います。